豊中市・吹田市からアクセスのよいアリバ豊中動物病院です。平日は朝7時から診療、日曜祝日も診療しています。

06-7777-3702 <トリミング専用>070-6997-6570

<受付> 7:00〜12:00 / 16:00〜19:00

※ 土日祝日の午前は9:00〜12:00

※ 初診の方の最終受付は18:30です。ご予約10分前までに受付をお願いします。

病院・診察案内

避妊去勢手術

避妊・去勢手術は、望まない妊娠や出産を避けるだけが目的ではなく、大切な犬猫の将来の病気を防ぐこと、飼い主様との快適な日常生活にも繋がります。
避妊手術、去勢手術ともに、生後6ヶ月以降で手術が可能となります。犬・猫いずれも、初回発情前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発症を高い確率で予防できることがわかっています。またオスの場合、本能的行動が現れる前に手術をすることで、スプレー(猫)やマーキング(犬)をする癖がつきにくいといわれています。また、うさぎ等の小動物の執刀も多数しております。
当院では、手術前の検査(身体検査・血液検査・レントゲン検査等)を実施し、麻酔前に麻酔の安全性の評価を行います。
ご来院された際に、手術内容や当日の流れ等の詳細をお伝えしますので、不安なことやご不明な点があれば、なんでもご質問してください。

動物に優しい、身体に負担の少ない手術

シーリングデバイス
当院では、シーリングデバイスを導入しています。シーリングデバイスとは電気の力によって止血凝固を行う手術機器です。これにより、血管を切断する際に糸が必要なく、従来の機器ではできなかった太い血管の止血・切断を安全かつ早く手術を行うことができます。避妊去勢時にはもちろんですが、事故や病気等の救急時にはとても重要な機械です。

鎮痛
手術で痛みが想定される場合には、何種類かの痛み止めを併用し(マルチモーダル鎮痛)、最大限痛みを取り除くように努めています。
鎮痛がきちんと行えている場合には、麻酔薬の量を低減でき、より安全な麻酔管理が可能となっていきます。
特に、高齢の動物や心臓疾患・腎臓疾患等を有する動物の麻酔を行う際には、鎮痛剤等の使用を適切に行い、身体に負担が少ない麻酔管理を行っています。

歯科処置

動物の歯科疾患は実は多く3歳以上の犬の85%程度が歯周病を持っていると言われています。
歯周病は悪化すると痛みや顎の骨の骨折、慢性鼻炎を起こします。また歯周辺だけでなく歯周病菌は血液に乗って全身に影響し心臓病や腎臓病、肝臓病などを起こすことも知られています。内科治療では改善が難しいケースでは麻酔をかけた歯科処置(歯石除去、研磨、抜歯など)も行っています。
高齢の猫では重度の口内炎により食欲が落ちてしまうケースがよくあります。この治療にも歯科処置が必要となることがあります。
また、小動物(ウサギ、チンチラ、デグー、ハムスターなど)でも不整咬合や過長歯により食欲がなくなるケースが多くみられます。当院では小動物の歯科処置も多数行っています。
ペットの歯のことでお悩みの場合はお気軽にご相談ください。

症例紹介

犬の脾臓腫瘍

当院では、脾臓腫瘍に対しての外科手術を実施しています。シーリングシステムを使用することにより、より安全で素早く手術が可能です。

脾臓は血液の濾過や免疫機能に重要な役割を果たす臓器です。犬の脾臓腫瘍はこの脾臓に発生する主な腫瘍であり、特に中高齢の犬によく見られます。
初期段階では症状がほとんど現れず、通常は偶然の検査で発見されます。

診断には超音波検査等が有用となります。この時点での検査では腫瘍が悪性か良性かは明確に診断できず、脾臓の病理学的検査が確定診断となります。

治療について、最も一般的な方法は手術による脾臓の摘出です。手術後には病理学的検査が行われ、腫瘍の種類が確定されることで、必要に応じて追加の治療計画が立てられます。

脾臓腫瘍は進行が速いことがあり、そのため早期発見と早期の治療が非常に重要です。

膀胱結石

当院では、犬と猫の膀胱結石に対して外科手術および内科治療を行っています。
結石の種類や状態に応じて、より安全で適切な治療方法をご提案することが可能です。

膀胱結石は、尿中のミネラル成分が固まり結晶化したもので、多くの犬猫でみられる泌尿器疾患のひとつです。
特にオスでは尿道が細いため、結石によって閉塞を起こすこともあり、注意が必要です。
初期段階では軽度の血尿や排尿姿勢の増加など、気づきにくい症状のみの場合も多く、定期的な健康診断で発見されることがあります。

診断には、レントゲン検査や超音波検査が有用です。
これらの検査では結石の大きさや数、位置などを評価しますが、結石の種類(ストルバイト・シュウ酸カルシウムなど)は尿検査の結果や摘出後の解析によって確定します。

治療方法は、結石の種類や状態によって異なります。
食事療法や内科的管理によって溶解や管理が可能な結石もあり、すべての症例で手術が必要となるわけではありません。
一方で、尿道閉塞のリスクが高い場合や内科治療で改善が見られない場合には、外科的な摘出が重要な治療選択肢となります。

膀胱結石は再発しやすい疾患であるため、治療後も結石の種類に応じた食事管理や定期的な尿検査など、継続的なフォローが非常に重要です。

消化管内視鏡による異物摘出

当院では、犬と猫の誤食による消化管内異物に対して、内視鏡を用いた摘出処置を行っています。
内視鏡を使用することで、開腹手術を行わずに異物を取り除ける場合があり、動物への身体的負担を抑えた治療が可能です。

消化管内視鏡は、細いカメラを口から挿入し、食道や胃、十二指腸などの内部を直接確認しながら処置を行う方法です。
誤って飲み込んでしまった異物の位置や状態を確認し、専用の器具を用いて摘出します。

犬や猫では、布製品やおもちゃ、ひも状のもの、骨、プラスチック製品などを誤食することがあります。
これらの異物は、嘔吐や食欲不振などの症状を引き起こすだけでなく、消化管を傷つけたり閉塞を起こしたりする原因となることがあります。

内視鏡による異物摘出は、特に胃内に留まっている異物に対して有効です。
条件が整えば、開腹手術を回避できる可能性があり、処置後の回復も比較的早いことが特徴です。
一方で、異物の大きさや形状、位置によっては内視鏡での摘出が難しく、その場合には外科手術が必要となります。

消化管内視鏡による処置は全身麻酔下で行われるため、事前に全身状態を評価した上で、安全性を最優先に治療方法を選択しています。

子宮蓄膿症

当院では、犬と猫の子宮蓄膿症に対して、主に外科手術による治療を行っています。
子宮蓄膿症は進行すると全身状態に大きな影響を及ぼすため、早期発見と適切な治療が非常に重要な疾患です。

子宮蓄膿症は、発情後のホルモン変化を背景に、子宮内に細菌感染が起こり、膿がたまる病気です。
未避妊の中高齢の犬や猫に多くみられますが、若い子でも発症することがあります。

症状としては、元気や食欲の低下、発熱、多飲多尿、嘔吐などがみられることがあります。
外陰部から膿のような分泌物が確認できる場合もありますが、子宮の出口が閉じている場合には外から分からず、症状が急速に悪化することもあります。

診断には、身体検査に加えて血液検査や超音波検査、レントゲン検査を行います。
これらの検査によって子宮の状態や全身への影響を評価し、治療方針を決定します。

治療の基本は、感染した子宮と卵巣を摘出する外科手術です。
全身状態が悪化している症例では、点滴治療や抗菌薬投与などで状態を安定させた上で手術を行います。
早期に治療を行うことで、良好な回復が期待できます。

子宮蓄膿症は命に関わる疾患であり、予防としては若齢期での避妊手術が最も有効な方法です。

胃・腸の切開による異物摘出手術

当院では、消化管内に誤食した異物に対して、内視鏡での摘出が困難な場合や危険性が高い場合に、胃や腸を切開して異物を取り除く外科手術を行っています。
これは、動物の命を守るために必要となる重要な治療法のひとつです。

誤食された異物が腸へ移動している場合や、大きさ・形状・材質の問題で内視鏡による摘出が難しい場合には、外科的な対応が必要となります。
特に、ひも状異物や鋭利な異物、腸閉塞を起こしているケースでは、早急な手術が求められます。

手術では、異物の位置に応じて胃または腸を切開し、慎重に異物を摘出します。
腸の状態によっては、損傷した部分を切除し、再度つなぎ直す処置が必要になることもあります。
これらの判断は、術前検査や手術中の所見をもとに行われます。

胃や腸の切開手術は全身麻酔下で行われ、術後は入院管理や点滴治療、食事管理が必要となります。
回復までに一定の時間はかかりますが、適切な処置と管理を行うことで、多くの症例で良好な経過が期待できます。

誤食による消化管異物は、内視鏡で対応できる場合もあれば、外科手術が最も安全な選択となる場合もあります。
当院では、内視鏡・外科の両方の選択肢を踏まえ、それぞれの動物の状態に応じた最適な治療方法を判断しています。

短頭種気道症候群(軟口蓋過長症や鼻孔狭窄症)

短頭種(フレンチブルドックやパグ)さんに関係のある短頭種気道症候群についてご説明します。
当院ではこの疾患の治療のために必要な症例では手術を行っています。

短頭種気道症候群は軟口蓋が鼻孔が狭いことで呼吸がしづらくなり、健康や生活の質に大きな影響を及ぼします。進行すると最悪の場合は突然死の原因となることもあると言われています。
フレンチブルドックやパグだけではなく、チワワやミックス犬種でも見られることがあります。

症状としては、いびきが多い、呼吸時に大きな音がするなどの症状が認められます。こういった症状がある場合は一度診察を受けておくほうが良いでしょう。

手術は重症度や状態を加味して検討するべきです。

麻酔下で軟口蓋の一部を切除したり、外鼻孔を拡張させることで呼吸をしやすくさせます。
短頭種では一般的に麻酔リスクが高くなる傾向にあります。特に短頭気道症候群の患者は呼吸が止まるケースがあります。当院ではそのようなケースでは適切に人工呼吸器を使用しながら麻酔を管理しています。


短頭種気道症候群は重度になると寿命を短くしてしまう病気です。(実際に短頭種の平均寿命はほかのワンちゃんに比べ短い傾向にあります)
いびきが多い、呼吸の音が気になる場合は一度診察をお勧めします。